膣の自浄作用ってなに?

膣の自浄作用の画像

自浄作用という言葉を聞いたことがありませんか?自浄作用という言葉を私が初めて聞いた時は、なんだか滝に打たれて「雑念を取り除く!」みたいなことを想像してしまったのですが(笑)

自浄作用というのは字のままで、自分で浄化する作用ということなのです。この自浄作用というのはデリケートゾーンとも関わりが深くて、女性の膣というのは自浄作用によって本来守られているのです。

どういうことか簡単に説明をすると、女性の膣は自ら浄化する作用があり、雑菌や細菌などが膣内に入って来ても、病気などのトラブルにならないように雑菌や細菌を弱らせたり体の外へ出す力を持っているということなのです。

この膣の自浄作用というのは、女性にとってとても大事なコトなのですが、自浄作用が弱まってしまうと、雑菌や細菌が増えたり膣内に入りやすくなることによって、膣やデリケートゾーン周辺のトラブルを引き起こすことが考えられるのです。

今回は膣の自浄作用に関して、自浄作用ってどういうことなの?ということや、弱まることにおよって起こるトラブル、自浄作用を高く保つためにはどうしたらいいの?ということについて書いてみますね。

「なんだか最近デリケートゾーンにトラブルがよく起こる…」それはもしかしたら自浄作用が弱まっているのかもしれません

膣の自浄作用ってどういうこと?

膣の自浄作用についての画像

最初にも簡単に書きましたが、自浄作用というのはどういうことなのかというと、病気のウイルスやその他のバイ菌、汚れなどを自らの力で体外に排出したりキレイに浄化することが出来る力のことなのです。

人間のカラダにはこの自浄作用というのが備わっていて、特に手入れなどをしなくても普通に暮らしていれば、自浄作用によって一定の清潔な状態をキープ出来るようになっているのです。その便利な自浄作用が女性の膣にも備わっているのです。膣の自浄作用がどういうものなのかを説明すると、

膣の自浄作用とは?

膣の自浄作用で一度は耳にしたことがあるという人も多いと思うのですが、膣内は酸性寄りになっているということです。膣内を酸性に保つことで、雑菌などの繁殖を抑えることが出来ているのです。

膣内を酸性に保つ仕組みがどのように出来ているのかというと、

1: エストロゲンという女性ホルモンの働きによって、膣内の上皮細胞が脱落・再生を繰り返す。

2:膣内に存在しているデーデルライン桿菌という菌が、脱落した膣壁に含まれるグリコーゲンという糖質をエサにして乳酸を作り、膣内の環境を酸性に保つ。

という流れで、女性の膣内は酸性が保たれて、雑菌などが繁殖しないように抑えられているというワケなのです。

入浴や排せつ時などを除くと、デリケートゾーンはいつも下着や衣類にピッタリと覆われた状態になっていますよね。これが続くと体温によって蒸れてしまい、デリケートゾーンは常に雑菌が繁殖しやすい状態に。

大切な産道や子宮を細菌などの病原体から守るために、女性の膣にはもともと非常に優れた酸性に保つための自浄作用があるのです。

これが膣の自浄作用なのですが、簡単にまとめると膣内を酸性に保って雑菌が繁殖するのを抑えてくれるということなのです。この自浄作用のおかげで私達女性のデリケートゾーンは蒸れたりして多少の雑菌が増えたとしても、大事にならずに生活することが出来ているのです。

でも、自浄作用があるからといって、デリケートゾーンのケアを怠ってはダメなのです。自浄作用を保てるように普段からケアをしてあげるということも大切なことなのです。

口内も膣と同じで自浄作用がある。

口の中でも自浄作用はの画像

膣の自浄作用について先に説明しましたが、自浄作用は膣だけに限ったことではなく口内にも自浄作用があるのです。

口内の自浄作用は「口腔(こうくう)自浄作用」と呼ばれていて、唾液が歯や舌、口内の粘膜などについた食べ残しや雑菌を洗い流すことで、口腔内に雑菌が繁殖するのを防いでくれているのです。

それと唾液の成分であるラクトフェリンという抗菌作用のある成分が、口から侵入するウイルスや細菌が増えるのを防いでくれているのも自浄作用の一つです。

室内が乾燥しているとカゼなどが感染しやすいと言われていますよね。これには室内が乾燥して雑菌や細菌が飛び散りやすくなり、さらに口内も乾燥することで、口内の自浄作用が弱くなってしまうことでカゼなどの原因菌が体内に入りやすくなってしまうからなのです。

この口内の自浄作用のポイントとなっているのは唾液の分泌量で、加齢や体調の変化などによって唾液の量が減り、ドライマウスと呼ばれる症状が起こると、自浄機能が低下して病気などのウイルスに感染しやすくなってしまうのです。

これが高齢者の感染症の原因となることも。唾液の分泌は良く噛んで食べることで促されるので、程よく噛みごたえのある食材を含めたメニューを、ゆっくり食べるようにしましょう。

話が少しそれてしまいましたが…(笑)口内の自浄作用も人間の体には必要不可欠なもので、口内の自浄作用が弱くなってしまうと病気などのウイルスに感染しやすくなってしまうのですが、これは膣も同じで自浄作用が弱くなってしまうと、デリケートゾーンにも様々なトラブルが起こる可能性が考えられるのです。どういったトラブルが考えられるかというと…

膣の自浄作用が低下するとどんなことが起こるの?

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膣の自浄作用が低下してしまうと、デリケートゾーンのトラブルが起こりやすくなってしまうのですが、なぜトラブルに繋がるのかというと、

膣はもともと自浄作用によって、何もしなくても雑菌が増えるのを抑えることが出来る力があるのですが、自浄作用が低下することで雑菌を抑える力が弱くなり繁殖しやすくなるのです。

このため、膣の自浄作用が低下するとデリケートゾーンのトラブルに繋がるというワケなのです。では具体的にデリケートゾーンにどんなトラブルや症状が出るのかというと、

・雑菌が増えたことによるかゆみやニオイ

分りやすいのがこのデリケートゾーンのかゆみやニオイです。普段なら自浄作用のおかげでなんともなかったはずなのに、ムズムズとしたかゆみやニオイを感じる方が多いのです。

体が疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると、免疫力の低下とともに自浄作用が低下してかゆみやニオイを感じる方が多く、体を休めてスッキリとした後はかゆみやニオイも気にならなくなるというのはよくある事なのです。

・カンジダ膣炎、膣トリコモナス症

かゆみやニオイの他にも、カンジダ膣炎や膣トリコモナス症などの性感染症にも性行為が原因となって感染したわけではなく、膣の自浄作用が低下し細菌や雑菌が入りやすくなったために発症するということが起こり得るのです。

かゆみやニオイだけが気になるというだけであれば自然に治まる可能性も高いのですが、カンジダ膣炎や膣トリコモナス症になってしまうと、病院で診察を受けて治療を受けないといけないケースも考えられるのです。

これらのこと以外にも、例えばおりものの色の変化であったり、炎症を起こしてデキモノが出来やすくなってしまったりということも考えられ、膣の自浄作用が低下している時は、普段であれば問題なかったようなこともトラブルになることがあるのです。

そのため膣の自浄作用が低下するということにはデメリットしかないのです。自浄作用が正常に働いていれば、こういったデリケートゾーンのトラブルに悩まされることもないのですが、ではナニがきっかけで膣の自浄作用が低下してしまうのでしょうか?

次からは自浄作用が低下する原因について紹介してみます。

膣の自浄作用が低下する原因

低下する原因の画像

膣の自浄作用が低下する原因にはいろいろなことが考えられるのですが、普段からデリケートゾーンにトラブルが起こりやすいという方は、あらかじめどういったことが原因で自浄作用が低下するのかを知っておくことで、トラブルの予防にもつながるのです。

よくある膣の自浄作用を低下させる原因を挙げてみると…

エストロゲンの減少

膣内の上皮細胞は活発に脱落と再生を繰り返しています。この新陳代謝に深くかかわっているのが、女性ホルモンのエストロゲン。

通常膣内はデーデルライン桿菌という菌が作り出す乳酸によって酸性に保たれており、雑菌は繁殖しにくい状態になっています。

デーデルライン桿菌は脱落した膣壁に豊富に含まれるグリコーゲンという糖質をエサにして乳酸を作るのですが、エストロゲンが不足して膣壁の代謝が鈍るとグリコーゲンも不足するため、作り出される乳酸の量も減ってしまいます。

そうなると膣内の殺菌力が弱まり、雑菌が繁殖しやすくなってしまうのです。エストロゲンが不足する原因としてまず更年期が挙げられますが、生理の周期や妊娠・出産など女性ならではの体のイベントも、分泌量に影響します。

女性ホルモンのバランスに変化が起こる時期には、膣内の殺菌力も弱まり、感染などのトラブルが起きやすくなるということを覚えておいて損はないです。

体調不良

人の体は疲れが溜まったり睡眠不足だったりすると免疫機能が低下し、普段ならものともしないような細菌やウイルスにも感染してしまいます。膣内もそれと同じで、ホルモンバランスの変化が無くても体調を崩すことで自浄作用が低下し、細菌性膣炎などを発症しやすくなります。病気などで抵抗力が落ちているときも同じ理由で注意が必要です。

食生活の乱れ

食事を取る時間がバラバラだったり、偏食が激しかったり、添加物の多いインスタント食品を食べ過ぎていたりすると、便秘や肌荒れを起こしがちになったり、酷くなると不眠や自律神経の失調、そして免疫力の低下などにより、体調を崩しやすくなります。

質の良い食生活を心掛けて良好な体調を維持することは、ホルモンバランスを正しく保ち、膣の自浄作用を高めるためにもとても重要です。

抗生物質の乱用

普段から抗生物質を乱用していると、膣内を酸性に保つために働いているデーデルライン桿菌まで攻撃されてしまい、膣本来の自浄作用を保つことが難しくなります。抗生物質は医師の指示の元、用法・用量を守って正しく服用することをおすすめします。

洗浄のしすぎ

デリケートゾーンの念入りな洗浄は膣の内外を刺激し、キレイにしているつもりが逆に正常な自浄作用を低下させてしまうことがあります。痒みなどを感じると余計にこまめな洗浄をしがちですが、これは逆効果なのです。かぶれなどの痒みは入浴時に軽く洗浄する程度にしておく方が効果的に抑えられます。

これらのことがよく言われる膣の自浄作用を低下させる原因なのです。やはり大きく関わってくるのがホルモンバランスや体調不良で、女性にとっては避けられない生理なども大きく影響してくるのです。

膣の自浄作用の低下が考えられそうな生理の時や体調不良の時などは、自浄作用を手助けしてくれるような、デリケートゾーンに雑菌が増えるのを抑えてくれる専用の薬用石鹸などを使うのも有効な手段なのです。

⇒自浄作用が低下したときにおススメの薬用石鹸

膣の自浄作用を高めるには?

自浄作用を高めるためにの画像

では次に、どういうことをすれば膣の自浄作用を高めることが出来るの?ということを紹介してみます。普段からデリケートゾーンのトラブルがよく起こる…という方も膣の自浄作用のことを意識して考えることで、トラブルが軽くなるということもあり得るのです。具体的にどのようなことをすれは膣の自浄作用を高めることが出来るのかというと…

質の良い食生活を心がける。

過度のダイエットや化学調味料の過剰摂取、冷たい飲食物の摂り過ぎなどでホルモンバランスが崩れると、膣の自浄作用も低下してしまいます。

免疫力を上げて感染を防ぐためにも、分泌されるホルモンのバランスを崩さず自浄作用を高めるためにも、質の良い食生活を心掛けることは基本中の基本です。自浄作用を高めるのに効果的な栄養素を多く含む食材を意識して食べ、バランスの良い食事を心掛けましょう。

膣の自浄作用を高める栄養素と食材

栄養にきを配って食事をするってなかなか難しいことなのですが、何もストイックになる必要はなくて、ちょっと意識をして目に付いたら食べるという程度から始めるのがおススメです。どういった栄養素や食材が自浄作用を高めてくれるのに良いのかを紹介してみます。

・ビタミンE(アーモンドなどのナッツ類)

高い抗酸化作用で知られるビタミンEですが、脳下垂体に働きかけ、エストロゲンを分泌するよう卵巣に指令を出す役割も担っています。膣の自浄作用を高める上に、キレイな肌を保つことにも欠かせないものなので、女性の味方になってくれる栄養素です。

・ビタミンB6(マグロ、カツオなどの赤身魚)

マグロやカツオなど、赤身の魚に多く含まれるビタミンB6は、エストロゲンの代謝に深くかかわっています。エストロゲンの不足は膣の自浄作用を低下させる最大の要因。ビタミンB6を積極的に摂取して、分泌をフォローしておきましょう。

・大豆イソフラボン(大豆食品全般)

大豆製品に多く含まれるイソフラボンという成分は女性ホルモンに似た働きをするということで、更年期障害の症状を緩和したり、アンチエイジングに効果があると話題になったこともありましたよね。加齢や生理周期などによって減少するエストロゲンを補ってくれるので、低下する膣の自浄作用を高める効果も期待できます。

・マグネシウムやビタミンB、葉酸やカリウムなど(アボカド)

アボカドも女性にとって嬉しい栄養素が豊富に含まれる食材なのです。「森のバター」ともいわれ、栄養価が高い食べ物として知られています。

生食が多いので、調理の過程で栄養素が失われることなく摂取できるのも嬉しいポイント。ビタミンB群と相性の良い葉酸も豊富で、同時に摂取することで吸収率があがり、より高い効果が期待できます。

・ラウリン酸(ココナッツオイル)

免疫力を高めることで知られるラウリン酸は抗菌作用にも優れており、真菌などへの殺菌効果も確認されています。また、高い抗炎症作用も注目されており、膣のかぶれや炎症等への予防効果も期待できます。

・ビタミンAやビタミンD(バター)

水に溶けない脂溶性ビタミンは尿で排泄されないため、食べすぎると高血圧などの悪影響があるとされますが、正常なホルモンの分泌を促すためには必要不可欠な栄養素です。
良質な食材を選び、摂り過ぎに注意しながら必要量をしっかり摂取しましょう。

アーモンドや大豆やココナッツオイルなど、テレビや雑誌などでも注目されているものが多いのですが、単に美容効果があるとかそう言うことだけではなくて、女性のカラダにとっても良いものなのです。

清潔を保つ

何かと抗菌や殺菌など言われ清潔志向の強い日本人ですが、中には不潔にしていたことが原因でデリケートゾーンのトラブルを招いてしまう方もいます。予防はもちろん、生活習慣としての入浴。必ず毎日、ではなくとも、日常的にお風呂に入って洗浄している限り自浄作用が間に合わないほどデリケートゾーンが不衛生な状態になるということは少ないのです。

意外とデリケートゾーンが不衛生な状態になってしまうケースとして多いのが、排便後の拭き方によって膣が不潔になってしまうことなのです。排便後に前から拭くと膣周辺に便が付着し、大腸菌などの雑菌が繁殖してしまうのです。

後ろから便を拭き取るようにすれば解決する問題なので、前から拭く習慣のある方はぜひ変更してみてください。

洗いすぎにも注意

一日に何度も洗浄しなくても、膣内は常在菌が働いて自浄作用があることで常に酸性に保たれており、雑菌の侵入を防いでくれているのです。頻繁に洗浄をしてしまうと、自浄作用をしてくれている常在菌までも洗い流してしまうことになってしまうのです。常在菌まで洗い流してしまうと一時的に膣の正常な自浄作用を阻害することに。その結果抵抗力が落ち、膣炎や性感染症を発症しやすくなります。

最近ではウォシュレットの普及により、トイレを使用するたびにビデで膣周辺を洗浄する方も増えました。しかしウォシュレットの水流は、貯留していた暖かいお湯であること、ノズルに汚れや菌が付着していることもあるなど、絶対に清潔であるとは残念ながら言えない状態です。そのため、頻繁なウォシュレットの使用が細菌性膣炎などを引き起こしているケースも無いとは言えないのです。

どうしても膣洗浄を行いたいのなら、滅菌蒸留水を使用し、洗浄器具は使い捨てにすることをおすすめします。膣の清潔は入浴時に優しく洗い流す程度で十分に保てます。過度に洗浄しすぎないよう注意しましょう。

ホルモンバランスが急に崩れるのを防ぐ

女性のホルモンバランスは、ストレスまたは生活習慣の乱れが原因で思っている以上に簡単に崩れるのです。疲れている時に夜遅くまで起きていたりすると、次の日にすぐ肌の調子が悪くなってしまう…なんてこともありますよね。

生理の周期や妊娠・出産などで分泌量に変化が起こるのは仕方がないとしても、生活習慣やストレスなどは意識することで改善できる部分もありますよね。普段の生活の中では極力ホルモンバランスを崩さないよう平日だけでも生活習慣を乱れさせないように注意することが大切です。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足は自律神経の失調を招き、ホルモンバランスを崩す大きな原因になります。また、病気への抵抗や免疫力を維持するために必要不可欠な成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、睡眠が足りなかったり質が悪かったりすると、人はあっという間に体調を崩してしまいます。

睡眠が十分に取れず疲れているときに限って、おりもののニオイが気になったり痒みが出たりするという女性は多いのです。先ほどの生活習慣と同様に睡眠をちゃんと取るというのは、女性のカラダにとって必要不可欠なものなのです。特に生理中などは無理をせず十分に睡眠を取るということを意識してください。

自浄作用と上手く付き合っていく。

自浄作用でトラブル予防の画像

今回は膣の自浄作用について書いてみましたが、記事をご覧になった方の中には自浄作用の事を知らなかったという方もおられると思います。

デリケートゾーンって妊娠・出産や生理など、女性のカラダに大きく関わってくるとても大切な部分なのですが、その大切な部分を守る手助けをしてくれているのが、膣の自浄作用なのです。

自浄作用が低下すると、デリケートゾーンに様々なトラブルが起こることが考えられるということも書きましたが、出来る限り自浄作用を低下させないようにカラダのことを考えてあげるだけで、トラブルからデリケートゾーンを守ることが出来るのです。

ストイックに食生活や生活習慣を変える!という必要はないのですが、最低限できることはして自浄作用と上手く付き合っていけるような生活を心がけることが大切です。

特にデリケートゾーンに何かとトラブルが起こることが多いという方は、これを機会に見直してみることで、トラブルを上手く予防することができるようなるかもです。

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